あなただけが替えられない

鄭秀文の信仰証し

『恩雨の声 香港版』より抜粋

鄭秀文さんは幼い頃から「愛」とは家族や友人、恋人との関係だと思っていました。しかし、イエス・キリストを知り、神が人類のために犠牲になったことを理解したとき、神の愛がどれほど深く広いものかを実感しました。この愛こそが、彼女の人生で決して替えられない力となりました。

信仰の道は決して平坦ではありませんでした。彼女はかつて性格が激しく、家族との関係も難しく、キャリアの絶頂期にうつ病に陥り、人生の方向性を見失ったこともありました。毎朝目覚めると、心が重く絶望的で、暗闇の箱に閉じ込められたような感覚に苦しみました。

最も苦しい時、彼女は神の手をしっかりと握ることを選びました。祈りを学び、心の痛みや葛藤を神に打ち明け、神が困難から導いてくださるよう願いました。彼女は、神の愛だけが心の空白を埋め、真の平安と勇気を与えてくれることに気づきました。

鄭秀文さんの信仰は家族にも大きな影響を与えました。両親のために祈り続け、母親が信仰を受け入れ、最終的に洗礼を受ける姿を見届けました。祈りの力は決して諦めてはいけないと理解し、神が最善の時に御心を成し遂げてくださることを信じています。

キャリアでは、歌や成功にすべての希望を託し、成功こそが全てだと考えていました。しかし、成功がもはや喜びをもたらさず、逆にプレッシャーや苦しみの原因となったとき、人生の価値を見つめ直しました。神の前で謙虚になり、すべてを委ねることで、神だけが替えられない頼りであることを悟りました。

彼女は教会や地域での奉仕にも積極的に参加し、貧困家庭を訪問し、謙虚な心で他者を支え、思いやることを学びました。神から受けた祝福と救いは自分だけのものではなく、他者と分かち合うべきだと信じています。

鄭秀文さんが最も好きな聖句は「主は私の羊飼い」です。この言葉は、弱さや勇気が足りないとき、体調が悪いときに祈りと力の源となりました。どんな困難に直面しても、神をしっかりと握れば、神は必ず共に歩み、勇気と道を与えてくださると信じています。

彼女の物語は、神の愛だけが決して替えられないことを証ししています。どんなに環境が変わっても、神だけが真の平安、喜び、人生の刷新をもたらしてくださいます。鄭秀文さんは自身の経験を通して、誰もが勇気を持って人生に向き合い、不足を補い、より良い人になり、神の愛と祝福を周囲の人々と分かち合うことを勧めています。

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