すぐに与えられた祝福

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郭洪龍伝道師の信仰証し

『恩雨の声 香港版』より抜粋

郭洪龍伝道師の人生は、名声と利益を追い求める日々から、家族と信仰の祝福を取り戻すまでの真実な証しです。若くして新聞業界に入り、努力と才能で香港の二大新聞の競馬欄編集長に昇進し、百人以上の部下を率いました。若くして成功した彼は、傲慢になり、部下に厳しく接し、公開で批判や解雇も行い、同僚に大きなプレッシャーを与えていました。仕事に没頭するあまり、家庭を顧みず、子どもが病気でも気づかず、夫婦関係も次第に冷え込んでいきました。

キャリアの絶頂期に、郭伝道師は深い孤独を感じていました。そんな時、秘書が彼と同僚のために一年以上も祈り続けていたことを知り、感動して教会に通い始めました。

聖書を読み始めたのは、昇進を望み、能力と知恵を高めたいと思ったからでした。ヨセフの物語に共感し、信仰を通して人生を見つめ直し、仕事やお金よりも家族との親密な関係こそが人生の核心であると気づきました。

郭伝道師は貧しい家庭で育ち、父親との関係は厳しく、しばしば体罰を受け、自信を失っていました。信仰を持った後、教会のキャンプで勇気を出して父に「愛している」と伝えたことが、父子関係の転機となりました。その後、父親が蟹を取り分けてくれたり、食事に誘ってくれたりし、父の優しさを感じるようになりました。

信仰は家庭関係を修復しただけでなく、仕事観も変えました。かつて競馬欄で働き、賭博を助長していることに罪悪感を抱いていましたが、信仰を持ってからは高給や地位を捨て、普通の編集職に転じ、神学を学ぶ決意をしました。真の喜びと満足はお金や権力ではなく、神の中に人生の意味を見出すことだと悟りました。

妻も彼の決断を支持し、神の愛が家庭に満ち、家族との関係が親密になりました。神学校で三年間学び、心を込めて人々を牧する良い牧者となることを志しました。

過去を振り返り、郭伝道師は「人生の本当の祝福は一時の名声や利益ではなく、神と家族との深い関係にある」と深く実感しています。神の中で得られる喜びと幸せこそが、最も充実し、意味のある祝福です。この「すぐに与えられた祝福」によって、彼は新しい人生を歩み、多くの人々に希望と励ましを与えています。

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