呉頴姿の信仰証し
『恩雨の声 香港版』より抜粋
呉頴姿(Faith)さんと夫の郭毅権(Alvin)さんは、信仰の道で多くの試練と恵みを経験し、神がどのように人生を導いてくださるかを証ししています。Faithさんは中学時代に主を信じ、最初は疑いと挑戦の気持ちで教会に参加しましたが、一年後には兄弟姉妹の愛に触れ、神の真実を知り、信仰の道を歩み始めました。1
Faithさんは幼い頃から音楽が好きで、教会でリードや賛美を担当してきました。大学時代は自分の能力に不安を感じながらも、夢を追い続け、音楽関連の資格を取得し、夫の励ましで結婚後にブルガリアへ声楽留学しました。異国の地で言葉や文化の壁にぶつかり、先生から厳しい批判を受けて落ち込むこともありましたが、神の導きで良い師に出会い、体全体で歌う技術を習得し、最終的には優秀な成績で卒業し、ブルガリア大学の声楽修士号を取得しました。
ブルガリア滞在中、FaithさんとAlvinさんは現地の華人教会で積極的に奉仕しました。教会は規模が小さく、資源も限られていたため、翻訳や事務、教会の登録や発展の推進など多くの役割を担いました。困難の中でも神の導きを信じ、ヨーロッパ各地の牧師が協力してくれる奇跡を目の当たりにし、教会は成長し、ついに新しい礼拝堂が設立されました。Faithさんは、現地の華人信徒と共に神の御業を証しできたことを大きな恵みだと語っています。
信仰の旅は決して順風満帆ではありません。Faithさんは妊娠の困難を経験し、人工授精も失敗しましたが、旅行中に偶然妊娠が判明しました。妊娠中には突然の大量出血で緊急入院し、命の危険に直面しました。恐怖に包まれながらも、祈りと聖書の言葉に慰められ、すべてを神に委ね、信仰によって困難を乗り越えました。最終的に母子ともに危機を乗り越え、家族三人で幸せな生活を送っています。Faithさんは、これらすべてが神の守りと恵みであると確信しています。
Faithさんは声楽の専門知識を活かし、がん患者の呼吸や発声の改善を支援しています。信仰が逆境の中でも積極的に生きる力を与え、音楽療法を通じて患者に希望を取り戻させています。自身も病気で苦しんだことがありますが、音楽と信仰に集中することで不快感を忘れ、歌う楽しさを味わうことができました。神から与えられた技能は個人の恵みだけでなく、他者を祝福するための道具だと信じています。
Faithさんは信仰の道で、死と人生の終わりに向き合うことの重要性を学びました。病院実習でがん患者に出会い、心願を準備することを勧め、著書『私の心願』で死への備えを教えています。キリスト者は永遠の命の希望を持っており、死は終わりではなく、信仰の旅の続きです。自分自身も家族も心願を完成させることが大きな助けになると語っています。
FaithさんとAlvinさんの信仰の旅は、神の奇跡的な導きと恵みに満ちています。神の約束をしっかり握れば、どんな困難に遭っても光と希望を見ることができます。信仰は逆境の中でも彼らを支え、愛と信仰で周囲の人々を祝福しています。
