張建芬の信仰証し
『恩雨の声 香港版』より抜粋
張建芬さんは2013年に二人の子どもを連れて香港に来ました。最初は狭い劣悪な住環境で、言葉も通じず、孤独とプレッシャーに満ちた日々を送りました。新移民として新しいコミュニティや言語、文化に適応しなければならず、家庭や経済、子育ての困難にも直面しました。
思春期の娘との関係は一時断絶し、娘は口をきかず、張さんは自責と絶望の中で、娘を家から追い出すことや自ら命を絶つことまで考えたこともありました。誰にも相談できず、現実から逃げるしかありませんでした。
息子はアスペルガー症候群や注意欠陥、分離不安症を抱えており、張さんのストレスはさらに増しました。あらゆる方法を試みても上手くいかず、友人の紹介で教会の学習支援クラスに参加したことで、教会が息子を受け入れ、家のような温かさを感じることができました。
教会の支えで息子の学習問題が解決しただけでなく、娘との関係も徐々に修復されました。ある日曜学校で「子どもは神からの賜物であり、管理するものであって、支配するものではない」という聖書の言葉に出会い、娘への態度が変わり、母娘関係が解凍されました。
信仰の成長は人生の方向も変えました。教会で新移民や低所得家庭を支援し、自分と同じように困難を抱える女性や家庭を助ける中で、神が自分の経験を通して他者を祝福していることを実感しました。
張建芬さんは「人生の経験には神の御心がある」と信じています。かつては人生がめちゃくちゃで、家庭も崩壊寸前、経済的にも苦しく、感情も不安定で、周囲からも軽んじられていました。しかし、神に立ち返り、自分の価値を見出すことで、人生は喜びと恵みに満ちました。その変化は夫や子どもにも影響を与え、家族関係が修復され、娘と同じ日に洗礼を受けたことは人生最大の祝福となりました。
「どんなに世界が暗くても、神はそこにおられる。神の家に戻れば、家族がいて、愛がある。」彼女の物語は、困難の中で神が愛と希望を加えてくださり、壊れた家族が再び温かさと祝福を得ることができることを証ししています。
