小さな町へ飛ぶ

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鄭偉昌の信仰証し

『恩雨の声 香港版』より抜粋

鄭偉昌牧師は、ビジョンに満ちた飛行宣教師です。小学校卒業前に両親を亡くし、幼少期は苦しみの中で神を疑い、極端な方法で神の存在を試そうとしたこともありました。しかし、危機的な瞬間に神からの平安を経験し、それ以来、主に従い、神に用いられることを決意しました。

教会で熱心に奉仕し、飛行宣教のビジョンに触れてこの道に進むことを決意しました。学歴も資源も限られていましたが、神は道を開き、整備士や商業パイロットの資格を取得し、神学も学びました。飛行訓練中には飛行機事故も経験しましたが、奇跡的に無傷で助かり、神の守りを確信しました。

装備を終えた後、当初は海外宣教を計画していましたが、神の導きで北米に留まり、牧師のいない小さな町の中国人を支える働きを始めました。最初は毎週何十時間も車を運転し、雪や霧の中でも忠実に聖書研究会や小さな教会を訪問しました。後に小型飛行機を購入し、飛行技術と宣教を結びつけ、北米でも珍しい飛行宣教師となりました。

この道は多くの挑戦に満ちています。飛行機の維持費や燃料、保険などの費用は莫大で、常に信仰によって神の供給を仰いでいます。資金が不足するたびに、神は兄弟姉妹に感動を与え、静かに献金が集まります。鄭偉昌さんは金銭の必要を自ら語ることなく、奉仕と伝道に専念し、神がすべてを備えてくださると信じています。

奉仕の過程で、世界各地から集まった同労者とチームを組み、分担し協力し合い、音響や教材、飛行、賛美など、すべてにおいて一致と謙遜な霊的姿勢を示しています。多くの教会が彼らの訪問によって励まされ、内部の対立が解消されることもあり、神の臨在と祝福を証ししています。

鄭偉昌さんは、自分がパイロットになるとは夢にも思わず、ただ教会のために運転手になりたかっただけだと語ります。しかし、神の召しによって北米の小さな町の中国人の祝福となりました。「困難は多いが、神の導きと恵みがなければ乗り越えられなかった」と感謝を述べています。

過去26年間、鄭偉昌さんは飛行宣教の道で多くの奇跡と恵みを経験し、どんな困難な状況でも忠実に働き続け、多くの人にキリストの信仰を伝え、地域教会の祝福となっています。彼の人生の証しは、イエスが語られた「99匹の羊を残しても、迷子の1匹を探しに行く」姿そのものであり、飛行機で次々と小さな町へ福音と愛を届けています。

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