莊英傑の信仰証し
『恩雨の声 香港版』より抜粋
莊英傑(ジョー)さんは裕福な家庭に生まれ、父親と共にカンボジアで工場経営に携わっていました。若い頃は何不自由ない生活を送りましたが、異国の地で次第に娯楽に溺れ、放蕩な日々を過ごしました。中学時代に信仰を持っていたものの、誘惑に負けて神から離れ、心の中で葛藤と恥ずかしさを感じていました。週末ごとに快楽と教会の間で揺れ動きましたが、聖霊の導きで再び教会に戻り、聖書研究や礼拝に参加し、そこで明るく活発なLilyさんと出会いました。
二人は七年間交際しましたが、家柄の違いから父親の強い反対に遭い、父子の縁を切るとまで言われました。多くの涙とプレッシャーの中、祈りによって神に頼り続け、ついに結婚に至りましたが、両親は結婚式に出席できず、ジョーさんの心に大きな後悔を残しました。
結婚後、二人は裕福な生活から一転し、家事を自分たちでこなさなければならず、住環境も劣悪でした。さらに父親の事業失敗で家計が傾き、ジョーさんは経営者の息子から労働者へと転落。毎朝、取り立ての電話で目覚め、警察に呼ばれることもあり、経済的・心理的なプレッシャーに苦しみました。
逆境の中、ジョーさん夫妻は共に祈り、「日々に応じて力が与えられる」と信じて歩みました。管理職から現場の従業員となり、靴屋でお客様にひざまずいて靴を履かせるなど、自己を捨てて奉仕と他者への思いやりを学びました。
信仰の道では、父親との関係修復のために祈り、まず父親を愛することから始め、福音を伝えました。最初は反発されましたが、時が経つにつれて家族の関係が改善し、一緒に祈ることもできるようになり、神の変化を実感しました。
裕福から貧困へ、傲慢から謙遜へと変わる過程で、ジョーさんとLilyさんの結婚、家庭、信仰は大きく成長しました。互いに歩み寄り、神が困難の中で与えてくださる祝福を体験しました。ジョーさんは「もともと臆病で口下手だったが、主イエスの力によって強く雄々しくなり、家族を導いて神の恵みを経験し続けている」と語ります。彼を変えたイエス・キリストは、誰の人生も変えることができると信じています。
