Aaron Hoの信仰証し
『恩雨の声 香港版』より抜粋
Aaron Hoさんは、マカオで生まれ、後にアメリカ・シカゴに移住したクリスチャンです。幼い頃から妻のAliceさんと知り合い、アメリカ移住後は同じ教会の交わりを通じて親しくなり、2年の交際を経て結婚、2人の息子を授かりました。Aliceさんはうつ病のため妊娠が難しく、夫婦は神の導きと信じて娘を養子に迎えました。
家族は幸せに暮らしていましたが、娘が6歳の時、Aliceさんが突然脳卒中で倒れ、病院で脳内出血と診断されました。医師は、たとえ救命できても植物状態になる可能性が高いと告げました。Aaronさんは、妻が生前「延命治療は望まない」と語っていたことを思い出し、その意志を尊重しました。最終的にAliceさんは家族に見守られながら天に召されました。この突然の出来事に、Aaronさんは「神様、なぜですか?」と問いかけるほどの深い悲しみに包まれました。
悲しみの中でも、Aliceさんは生前、自分の葬儀をカラフルな感謝と賛美のセレモニーにしてほしいと家族に伝えていました。Aaronさんは、教会の兄弟姉妹の祈りと神の力に支えられ、喪失感や孤独を抱えながらも「天国で再会できる」という希望を持ち続けました。
母親を失った3人の子供たちに対して、Aaronさんは信仰と愛をもって寄り添いました。子供たちそれぞれが異なる反応を示し、特に末娘は時折母を思い出して泣き出すこともありました。Aaronさんは子供たちと率直に信仰について語り合い、神に疑問や不満をぶつけてもよいことを伝えました。Aliceさんが生前、息子に贈った誕生日プレゼントのカップには、ヨシュア記1章9節「強くあれ、恐れるな」と刻まれており、家族の励ましとなっています。
教会の兄弟姉妹は、食事の提供や家事の指導など、実際的な支援を惜しまず、Aaronさん一家を支えました。神は生活や仕事の面でも道を備え、家族が共に過ごす時間を増やしてくださいました。
Aliceさんの死後、Aaronさんは祈りの中で神の御心を求め、やがて同じく主を愛するSherryさんと出会いました。1年の交際を経て結婚しましたが、Sherryさんが妊娠27週の時、2度目の家族の死を経験します。生まれて5時間後に赤ちゃんが天に召され、夫婦は深い悲しみに包まれましたが、それでも神に信頼し、病院で他の人々を励ますことができました。Aaronさんは「人生の限界に立たされた時、何かに頼らざるを得ない。神が全宇宙を支配する真の神であるなら、すべてに意味がある」と語り、試練を通して神への愛が深まることを信じています。
4年間で2度の大切な人の死を経験したAaronさんですが、信仰を捨てることなく、むしろ神の恵みと導きをより強く信じるようになりました。「人生には困難や痛みがあるが、神の恵みは十分だ」と、自身の経験を通して周囲の人々を励まし続けています。
