我が家にある愛

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曾英欽牧師の信仰証し

『恩雨の声 香港版』より抜粋

曾英欽牧師の人生は、傷つき、葛藤しながらも、神によって癒され、家庭と愛が回復された真実の証しです。台湾・高雄の大家族に生まれ、父は医師、母は元スポーツ選手、十人兄弟姉妹の中で育ちました。幼い頃、感謝の気持ちから父の姉(姑媽)に養子として預けられ、敬虔なクリスチャンである姑媽のもとで信仰の基礎を築きました。

原家族に戻った後は、父の厳格さと家庭の愛の欠如を感じ、父との関係は疎遠に。不公平感や反抗心を抱えながらも、高雄医科大学に進学し、家族の温もりと認められることを渇望していました。

大学卒業後、医師となり、台北で働く中で見合いを通じて現在の妻と出会い、三度のデートで結婚、四人の子どもに恵まれました。

結婚初期、曾牧師は家庭での傷からくる怒りや暴力的な一面があり、妻に対して暴力を振るい、流産させてしまったこともありました。妻は一度も家出や実家への訴えをせず、すべてを黙って受け入れました。その忍耐と愛に、曾牧師は深く心を打たれました。

極度の苦しみと自責の中、妻の勧めで共に受洗。1980年の復活祭、二人で教会で洗礼を受け、水から上がった瞬間、神の慰めと癒しを体験し、過去の苦しみや暴力、悪習慣が取り除かれ、新しい人へと変えられました。

信仰を持った後、家庭を愛に満ちた場所にしようと決意。自宅を教会の集会所として開放し、兄弟姉妹と人生の経験を分かち合い、過去の過ちを正直に語り、神の赦しと癒しによる人生の変化を証ししています。信仰は生活の中で実践されるべきであり、家庭こそが最良の証しの場だと考えています。

家庭での模範を重視し、聖書朗読や祈り、生活習慣においても率先して行動。家族や教会のメンバーと共に霊修や祈りを続け、霊的な家庭文化を築いています。クリスチャンは時間やお金、感情などあらゆる面で良い管理者となり、質素で分かち合い、互いに愛し合う生活を大切にしています。

信仰の道は決して平坦ではなく、家庭も試練や困難を経験しますが、イエスに頼ることで必ず乗り越えられると語ります。すべての人が傷を恐れず、愛の源を探し、神の愛が家庭に流れることで、互いに祝福となることを願っています。曾牧師の家庭こそ、「我が家にある愛」の最良の証しです。

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