母の特別な両手

nature

黃愛恩の信仰証し

『恩雨の声 香港版』より抜粋

黃愛恩(Connie)さんは生まれつき三本の指しかありませんでした。幼い頃から周囲の視線や生活の不便さに悩み、自分の「欠点」に劣等感を抱いていました。ピアノを学ぶ過程でも何度も拒否されましたが、諦めず努力を重ね、「三本指のピアニスト」として活躍し、香港十大傑出青年や成功女性賞も受賞しました。

成長の中で、自分の価値について何度も考えました。中学の宗教の授業で、神は一人ひとりを特別に見ておられ、欠点があっても価値は変わらないと知りました。信仰は彼女の最大の支えとなり、祈りと聖書の言葉が力を与えてくれました。「私に力を与えてくださる方によって、私は何事もできる」と信じ、困難に直面しても神に委ね、知恵と勇気を求めました。

アメリカ留学中、自分を本当に受け入れることを学びました。足の指の異常を隠していましたが、勇気を出して靴下を脱ぎ、周囲が全く気にしていないことに気づきました。最大の敵は自分自身であり、欠点を必要以上に大きくしていたことに気づきました。

帰国後は大学で教鞭をとり、手に障害のある子どもたちにもピアノを教えています。「あなたの手は本当に特別で、世界に同じものはない。大切にしてほしい」と励まし、自信を持って人生に立ち向かうよう導いています。

結婚についても、欠点が障害になるのではと心配していましたが、夫は完全に受け入れてくれ、むしろ彼女の手を最も評価しています。二人は共通の信仰と価値観で結ばれ、困難な時も共に祈り、神の愛で結婚生活を支えています。

母親となってからは、欠点が子どもに遺伝するのではと心配しましたが、二人の息子は健康に育っています。品格教育と愛の大切さを重視し、子どもたちが愛の中で成長し、人生の困難に立ち向かえるよう願っています。

人生を振り返り、Connieさんは神が一人ひとりに独自性を与えてくださったと信じています。他人から見て不完全でも、神の目にはかけがえのない存在です。自らの経験を通して、多くの人に積極的に生きること、神が「特別」を用いて他者を祝福してくださることを伝えています。

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