甄約伯の証し
『恩雨の声 香港版』より抜粋
甄約伯（ジン・ヤクハク）氏は、長年企業界で活躍し、香港上場企業のアジア太平洋開発ディレクターを務めた経験を持つプロフェッショナルです。順風満帆に見える人生の裏には、数々の選択と決断があり、その一つ一つに神様の導きと恵みを深く体験してきました。
ヤクハク氏はシンガポールのクリスチャン家庭で育ち、若い頃カナダに留学。帰国後は政府機関や民間企業で活躍し、仕事で世界各地を飛び回りました。オーストリアのクリスチャンキャンプでチェコ出身のヤナさんと出会い、信仰と心のつながりから遠距離恋愛を始めました。家族の反対や文化の違い、距離の壁を乗り越え、二人は結婚しました。
結婚後はシンガポール、台湾、香港などで生活。ヤナさんは医師として台湾での生活に苦労しながらも、言葉を学び、研究助手として働きました。ヤクハク氏は仕事で成果を上げる一方、教会奉仕にも積極的に取り組み、謙遜と神への信頼を学びました。火災やSARS感染など、家族で困難を乗り越え、神の守りを実感しました。
キャリアの絶頂期に、人生の意味を問い直す出来事が続きました。事故や家族の病気、会社のリストラを経て、神の導きを求めて中国での奉仕に専念する決断をしました。経済的な不安や妻の心身の不調、家族の死など、数々の試練がありましたが、家族で支え合い、最終的にチェコ・プラハで新たな生活を始めました。
プラハでは家庭を支えつつ、国際教会や中国語団体で奉仕し、過去の経験を活かして多くの人々を助けています。どんな仕事も主のために行えば意味があると信じ、日々を歩んでいます。
振り返れば、キャリア・信仰・結婚のすべてが大切であり、神の導きのもとで選択と決断を重ねてきたことを実感しています。困難や危機に直面しても、イエス・キリストに信頼すれば、必ず道が開かれる。ヤクハク氏の証しは、人生の選択に悩むすべての人に、神の助けと導きがあることを伝えています。
