証しの分かち合い:従順の中で豊かさを経験する —— 何建華の物語
『恩雨の声 香港版』より抜粋
何建華兄弟と妻は、もともと香港で安定した生活と仕事を持っていました。しかし、神は彼らの心に宣教への思いを与えました。ある祈りの中で、彼らは神の召しをはっきりと感じ、中米パナマのダビッド市に行き、現地の人々に福音を伝えるように導かれました。言葉が通じず、文化も馴染みがない中で、彼らはすべてを捨て、従順に宣教の道を歩むことを選びました。
パナマに到着した当初、彼らは簡素な家に住みました。屋根は雨漏りし、蚊が繁殖し、生活は非常に厳しいものでした。妻は水土不服で長期間下痢に苦しみ、入院治療が必要なほどでした。現地の医療資源は乏しく、彼らは祈りと簡単な薬に頼るしかありませんでした。ある夜、妻の病状が悪化したとき、何兄弟は深夜にひざまずいて神に憐れみを求めて祈りました。すると翌日、病状は奇跡的に回復し、彼は神の憐れみと臨在を深く体験しました。
言語面では、彼らはスペイン語を一生懸命学び、基本的な日常会話から始め、徐々に現地の言葉で福音を分かち合えるようになりました。地域社会で関係を築き、家庭を訪問し、弱者を気遣い、聖書研究会や子ども向けの主日学校を開きました。ある日、街頭で伝道していたとき、若者がメッセージを聞いて涙を流し、信仰を決心しました。後にその若者は教会の中心的なメンバーとなり、積極的に奉仕に参加しました。彼らは神の働きが人間の想像をはるかに超えることを実感しました。
福音活動に加え、彼らは地域サービスにも参加しました。食料を配布し、貧しい家庭の家屋修繕を手伝い、現地の人々にキリストの愛が行動を伴うことを示しました。何兄弟は、ある病気の女性のために祈ったところ、彼女の病状が徐々に回復し、その家族全員が心を開いて福音を受け入れたことを語っています。
近年、妻は慢性疾患を患い、長期の服薬と療養が必要ですが、彼らはなお奉仕を続け、病の中で神が平安と喜びを与えてくださることを証ししています。彼らは、豊かな人生は外面的な富から来るのではなく、逆境の中でも神の臨在と恵みを経験することにあると理解しています。
何建華兄弟の証しは、私たちに、神の召しに従うとき、たとえ道が険しくても、神の恵みの御手が必ず共にあり、真の豊かな人生を生きることができると教えてくれます。
