劉彥平の証し
『恩雨の声 香港版』より抜粋
劉彥平（ジョウ・ヤンピン）さん、通称「喜びのおばあちゃん」は、米国シアトル在住です。彼女の人生は波乱に満ちていますが、神をしっかりとつかむことで、喜びと希望に満ちた生き方をしています。
幼少期は不幸で、4歳で母親を亡くし、7歳で戦争によって家族と離れ離れになりました。孤独と愛の欠如から軽度のうつ状態に陥り、自殺を考えたこともありました。幸い、香港で学んでいた時、神は3人の明るいクリスチャンの同級生を彼女のそばに置きました。彼らの喜びに憧れ、最終的に自ら教会を探し、信仰クラスに参加し、洗礼を受けてクリスチャンとなりました。
家計が傾き、中学卒業前に社会に出ることになりました。神は彼女に道を開き、標準的な中国語と美しい声を活かしてラジオ局で働くことができました。そこで後に夫となる香港の俳優・ジョウ・ホンと出会いました。結婚後、二人は福音放送や芸能人のための伝道活動に積極的に参加し、多くの人々に福音を伝えました。学歴は高くありませんが、神は彼女の声を祝福として用い、多くの人々を助け、謙遜を学ばせました。
1994年、夫婦で米国に移住し、北米の中国人に福音を伝え続けました。充実した生活の中、1999年に突然最愛の夫を失いました。ジョウ・ホンは心臓発作で亡くなり、救急車が到着した時にはすでに手遅れでした。病院では悲しみを感じませんでしたが、家に戻り夫の衣類を見て悲しみが溢れました。苦しみの中で神に祈り、「主よ、あなたが彼の代わりになると言った。今、ジョウ・ホンを連れて行ったので、私はあなたをつかみます！」とすべてを神に委ね、明日を生きる力を求めました。
困難に打ちのめされることなく、夫の死を乗り越えてさらに神をしっかりとつかみました。夫の未完の福音活動を続け、大規模な伝道集会で証しをしました。行動が不自由になり、車椅子で壇上に上がることになっても、奉仕を続け、神の誠実さを証ししました。「私はできない、でも神はできる！」と語り、毎回の呼びかけで多くの人が信仰を持ちました。
彼女の人生は教会だけでなく、周囲の兄弟姉妹にも祝福をもたらしています。寛容と受容で深い友情を築き、多くの人の心の霊的な母となっています。年を重ね、体が弱くなっても、生命力にあふれ、聖書研究や交わりに積極的に参加し、待っているのは死ではなく、神とのより親密な関係です。
人生を振り返ると、悲しい幼少期、癌、夫の死などを経験しましたが、神をしっかりとつかむことで困難に打ちのめされることなく、喜びと希望に満ちた人生を生きています。「私は主のために生きる。自分のためではない。方向、目標、理想、希望を持って生きる。」主が天に迎えてくれる時が最も素晴らしい結末だと信じています。
彼女の物語は、神をしっかりとつかむことで、どんな困難な人生でも豊かで喜びに満ちたものとなり、他者への祝福となることを証ししています。
