「琦」の奇跡三部作

李璧琦の証し

『恩雨の声 香港版』より抜粋

李璧琦(Becky)さんは幼少期から教会で育ち、中学時代に洗礼を受けましたが、大学進学後は忙しさから神から離れてしまいました。人生の困難を経て、神は優しく「娘よ、早く戻ってきなさい」と呼びかけ、信仰への回帰の道を歩み始めました。この道は、彼女の音楽創作「三部作」——『記憶の断片』『鏡の中のこんにちはママ』『明日へ乾杯Be healed』に象徴され、神の奇跡的な導きと癒しが込められています。

Beckyさんの幼少期は幸せとは言えず、両親の冷戦が続き、家庭は冷え切っていました。兄妹との関係も疎遠で、静かな環境に慣れていました。両親の喧嘩が激しくなると、布団にくるまって恐怖に震え、何もできずにいました。両親の離婚後は、孤独を感じ、自分の価値を疑うようになりました。答えを求めても誰も説明してくれず、質問好きで真実を追い求める子供になりました。

成長の過程で、Beckyさんは悪夢に悩まされ、家族の崩壊を夢に見ることもありました。これらの「記憶の断片」は彼女に影響を与え続けました。教会活動で神と出会いましたが、母親との関係は疎遠で、家族の支えも限られていました。成績は優秀でも、心の中には安心感と愛が不足していました。

第一部作『記憶の断片』は映画『抱擁を待って』から生まれました。脚本の妹と姉の役は、彼女自身の心情と成長過程を反映しています。映画の中で父親が娘に「ごめんね」と言う場面は、Beckyさんの心を深く揺さぶり、赦しと解放を強く求めていたことに気づかせてくれました。神はこの曲を通して、過去の痛みと向き合い、手放す勇気を与え、癒しへの第一歩を踏み出させました。

第二部作『鏡の中のこんにちはママ』は、心の癒しのコースの延長です。コースでは鏡を見るように自分を振り返り、過去の心の困難や暗闇を箱に閉じ込めていたことに気づきました。神は、必要が満たされ、愛が受け取られると、その宝物を他者に分かち合えると示してくれました。もはや自分を証明する必要はなく、神が娘としての価値を与えてくれたのです。

第三部作『明日へ乾杯Be healed』は、解放と癒しを語ります。伯母は彼女の守護天使であり、困難を共に乗り越えてきました。伯母がコロナに感染した際、Beckyさんはイスラエル旅行中にオリーブ山で祈り、神が「私は彼女と共にいる」と慰めてくれました。最愛の人が去っても、神の愛こそが永遠であると悟りました。伯母が回復した後、二人で虹を見て、再会の約束を交わしました。

Beckyさんは音楽創作と人生の歩みの中で、神の奇跡的な導きを体験しました。どんな低迷や葛藤の時も、神は愛と共に寄り添い、手放し、癒し、力を与えてくれました。信仰を持って神に手を伸ばせば、本当の癒しが得られると確信しています。この愛と祝福を、音楽と証しを通して多くの人に届けたいと願っています。

「琦」の奇跡三部作は、Beckyさんが神と共に歩んだ旅路であり、神がどのように壊れたものを再建し、痛みを癒し、迷いの中に希望をもたらしてくれるかを証ししています。

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