黄樹旋の証し
『恩雨の声 香港版』より抜粋
黄樹旋(こう じゅせん)さんの人生は、数々の困難と転機に満ちていましたが、神様の恵みと多くの「天使」との出会いによって、暗闇から抜け出し、素晴らしい人生を歩むことができました。
黄さんは香港で育ち、若い頃は道を踏み外し、悪い友人と付き合い、学校を退学になったこともありました。家族が警察官だったおかげで、15歳で警察少年訓練学校に入り、18歳で警察官となり、その後刑事に昇進しました。しかし、若さゆえに夜遊びやギャンブルに溺れ、最終的に仕事に悪影響を及ぼし、制服警官に戻され、10年の警察人生に終止符を打ちました。
退職後は結婚生活が破綻し、娘を一人で育てながら、ギャンブルや違法な賭博に手を染め、生活は不安定で暗いものでした。娘の「お父さんはどんな仕事をしているの?」という純粋な問いかけに心を痛め、自分の人生を見つめ直すようになりました。2000年、兄に誘われてキリスト教の集会に参加し、重罪を犯した伝道者が信仰によって新しい人生を得た姿を目の当たりにし、自分にも希望があると感じました。ある夜、家の壁に白い十字架が見え、神様に罪を告白し、祈り、信仰を持つ決心をしました。
信仰を持った後も生活のために苦労が続きましたが、2004年、娘とアメリカを訪れるため、不動産業界に飛び込みました。最初は規則正しい生活に慣れず苦しみましたが、神様に力を求めて祈り続け、ついにビザを取得し、2006年に娘をボストンに送り出しました。2年後、自身もアメリカに移住し、シングルファーザーとして娘を育てました。
アメリカでは言葉の壁からレストランで働き、毎日10時間以上働きながらも、娘のために頑張り続けました。通勤時間を利用して信仰書を読み、信仰を守りました。その間、多くの「天使」と出会いました。ある兄弟が英語学習を勧めてくれたり、不動産試験の準備を手伝ってくれる人もいました。16回も試験に落ちましたが、大学生の助けで17回目に合格し、転職に成功しました。
転職後は教会活動に積極的に参加し、伝道や訪問活動にも取り組みました。彼の情熱と生命力は周囲に良い影響を与え、家族や友人も信仰を持つようになりました。困難に直面しても、イエス・キリストの十字架の恵みによって新しい人生と永遠の希望を得たことを確信しています。
その後、アメリカの高校課程にも挑戦し、苦手だった数学も娘と神様の励ましで乗り越え、無事に卒業しました。母親を卒業式に招き、喜びを分かち合いました。振り返れば、出会った「天使」たちはすべて神様の不思議な導きであり、困難の中でも希望を見出し、未来に向かって歩む勇気を与えてくれました。
黄樹旋さんの証しは、どんなに人生が苦しくても、神様を信じて歩むなら、必ず「天使」がそばにいて、暗闇から救い出し、豊かな人生へと導いてくださることを教えてくれます。

 
	 
		 
		 
			 
			 
			 
			 
			 
			