葉漢浩の信仰証し
『恩雨の声 香港版』より抜粋
葉漢浩は「教育は命を変える」と深く信じるクリスチャン教育者です。彼は複雑な環境で育ち、父親はかつて薬物依存に苦しみ、家庭は経済的に困窮していました。時には隣人から卵を借り、わずかな小銭で肉や魚を買って子供を養うこともありました。こうした経験から、貧困と無力さを身をもって体験し、若い頃はギャンブルや薬物、喧嘩などに迷い込んだこともありました。
しかし、イエス・キリストへの信仰が彼と家族に根本的な変化をもたらしました。葉漢浩は、人は信仰と教育によって変わることができると信じています。結婚後はキリストを家庭の中心に据え、家庭教育を重視し、毎日家族と共に祈り、聖書の物語を分かち合い、子供たちが幼い頃から神を知り、神を畏れるように育てています。家庭教育と親の模範が子供の成長に最も重要だと考えています。
葉漢浩はかつて中学校の教師を務め、その後神学を学び、近年は貧困教育の推進に力を入れ、次世代が弱者にもっと関心を持てるように努めています。香港の大角咀などで活動し、生徒に貧困生活を体験させるため、路上で一夜を過ごすなどのプログラムを実施し、ホームレスの状況を身をもって感じさせ、共感と関心を育てています。彼は、実際に体験することで初めて貧しい人々の必要を理解し、心から彼らを思いやり、仕えることができると信じています。
教育現場では、葉漢浩は愛をもって生徒を教育し、一人ひとりの個性を大切にしています。成績やラベルで生徒を定義することに反対し、誰もが自分の長所と価値を持っていると考えています。生徒が過ちを犯しても、寛容と励ましで導き、間違いを認め、補償し、自省することを教えています。愛と正義が共存する家庭と学校こそが、子供たちが愛と赦しを学ぶ場所であると信じています。
葉漢浩は、教育の本質は知識の伝達だけでなく、命の変革にあると強く信じています。自身の経験を通して、どんな出自であっても、信仰と愛の教育があれば、誰もが豊かな人生を歩めると証ししています。若者たちには、安住の地から勇気を持って踏み出し、信仰を実践し、神が共に歩んでくださることを信じてほしいと励ましています。
また、クリスチャンとしての人生の意味は、教会に集まるだけでなく、地域社会に出て困っている人々に仕えることだと強調しています。聖書を引用し、イエスが僕となって他者に仕えたことが、クリスチャンにとって最高の模範であると語っています。私たちが進んで他者を助けるとき、得られる喜びと満足は、与えたものをはるかに超えると信じています。
葉漢浩の人生の証しは、教育と信仰が一人の人間、さらには家族全体をどのように変えるかを体現しています。イエスに倣えば、自分自身も次世代も、愛と希望に満ちた豊かな人生を生きることができると信じています。
