文呉泳沂の信仰証し
『恩雨の声 香港版』より抜粋
文呉泳沂(文太)さんは、豊かな経験と堅い信仰を持つクリスチャンです。彼女は20世紀初頭の香港に生まれ、父親は当時の中国人空軍の最高位の軍人で、裕福な家庭に育ちました。幼い頃からキリスト教に触れ、学校でも主日学校に参加しました。父親の反対にもかかわらず、妹と共に信仰を守り続け、罰を受けても信仰を諦めませんでした。
成人後は米資系企業で働き、夫の文雄初さんと出会い、すぐに結婚。戦争で内地に避難し、戦後は香港に戻り、夫は事業を築きました。家族からの出産プレッシャーや健康危機にも直面しましたが、信仰を持ち続け、第五子出産時に腫瘍が見つかり緊急手術となった際も、神の御心を信じて祈り、すべてを神に委ねました。神の守りによって命が救われたと信じています。
文太は八人の子供を育て、模範を示しながら、子供たちに神を畏れ、人を愛することを教えました。毎朝起きて最初に祈り、聖書を読むことを欠かさず、どんなに忙しくても続けてきました。「すべてを神に委ねれば、必ず解決できる」と信じ、この信念は子供や孫にも深く影響を与えています。子供たちがやんちゃをしても、愛と忍耐で導き、祈りで祝福しました。
文太は人を分け隔てなく誠実に接し、倹約しながらも善行を惜しまず、寄付や困っている人への助けを積極的に行いました。道端の危険なガラス片やバナナの皮を片付けたり、病院で困っている高齢者をタクシーで送り届けたりと、日々の小さな善行を大切にしています。善行は人に知らせる必要はなく、日々積み重ねることが大切だと考えています。
家庭では聖書の言葉で子孫を教え、主を愛し人を愛する人になるよう励ましています。人生の浮き沈みや健康危機にも、神の備えを信じ、神の守りと愛を実感してきました。夫も金婚式の時に信仰を持ち、これは50年にわたる祈りの結果でした。
現在90歳を超えても健康で、学びや活動を続け、子供や孫、ひ孫たちからも尊敬されています。外見の美しさだけでなく、善良で感謝の心、人を思いやる心を持つことが、長寿の秘訣だと語っています。
文太の人生は、キリスト信仰がどのように美善な人生を形作るかを体現しています。主イエスを信じるなら、誰もが希望と美しさに満ちた人生を歩むことができると信じています。
