死が私の扉を叩いてくれたおかげで

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朱源和の信仰証し

『恩雨の声 香港版』より抜粋

朱源和さんは「中国マクドナルドの父」と呼ばれ、中国のファストフード業界で伝説的な存在でした。事業は順調でしたが、内面は次第に空虚になり、夜な夜な快楽を求め、異性との関係に溺れ、ついには不倫に陥り、家庭は崩壊寸前、妻は苦しみ離婚を考えるほどでした。

事業の絶頂期にありながら、朱源和さんは自分の過ちを自覚しつつも抜け出せず、家族との関係は冷え切り、子供たちも失望していました。

そんな中、突然の重病に襲われ、脳神経腫瘍で痙攣や吐血を起こし、意識を失うこともありました。手術後は行動が不自由になり、重度のうつ病を発症し、自殺を考えるまでに追い込まれました。毎日部屋にこもって泣き、なぜ自分が死や喪失に直面しなければならないのかと苦しみました。

最も暗い夜、妻がそばで祈り、聖書の言葉「人が全世界を得ても、命を失ったら何の益があるか」を手渡しました。この言葉が朱源和さんの心を深く打ち、過去の傲慢と自己中心を悔い改め、神に赦しを求め、妻や子供、友人にも謝罪しました。

信仰と家族の支えで、朱源和さんはうつ病から回復し、病状も安定し、人生に新たな力を得ました。過去に追い求めた金銭や名声、成功は結局持ち去ることはできず、永遠の命こそが本当の希望だと気づきました。教会活動に積極的に参加し、「生命使者」伝道団を結成し、かつての仲間たちと共に神の恵みを分かち合い、多くの人に悔い改めと新生を勧めています。

朱源和さんの人生は一変し、家族を大切にし、妻と再び親密な関係を築き、シンプルな生活や旅行を楽しむようになりました。「死が私の扉を叩いてくれたおかげで、本当の人生の価値が分かった」と語り、自身の経験を通して、どんなに成功していても失敗していても、立ち返るなら神の恵みが新しい始まりをもたらすと証ししています。

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