孔麗冰の信仰証し
『恩雨の声 香港版』より抜粋
孔麗冰(Maggie)さんは、香港の伝統的な家庭で育ち、幼い頃から家族の重圧や孤独に苦しんできました。十三歳で自殺未遂を経験し、家族にも理解されず、心の痛みを抱えて成長しました。
カナダ・バンクーバーに移住後も、昼は働き夜は学校に通う厳しい生活が続きました。結婚と出産で一時は安定しましたが、経済的な理由から再び働き始め、心身ともに疲れ果てていきました。
長年のストレスと孤独感からうつ病を発症し、何度も自殺を考えました。人と接するのが怖くなり、外出時には手が震え、涙が止まらない日々が続きました。
最も苦しい時期に、友人の勧めで教会に通い始め、キリスト信仰に出会いました。初めて教会に行った時、深く心を打たれ、信仰を持つ決心をし、家族と共に洗礼を受けました。信仰は彼女の人生の転機となり、ボランティア活動や農場での働きを通じて、少しずつ心の安定を取り戻していきました。
農作業や餃子作りのボランティア活動を通じて、他者を助ける喜びと生きる意味を見出しました。地域や専門家からも認められ、チャリティーイベントのリーダーも務めるようになりました。
信仰は家族関係の修復にもつながり、息子や夫との関係も改善。夫も信仰を持ち、家族全体が変わっていきました。
今でも時折落ち込むことはありますが、祈りを通して神に力を求め、感謝の心で毎日を過ごしています。孔麗冰さんの証しは、うつ病の克服には薬だけでなく、イエス・キリストの愛と信仰が必要であることを教えてくれます。
信仰によって本当の癒しと変化がもたらされ、困難な人生の中でも心を開き、神を受け入れることで、自分だけの出口と意味ある人生を見つけることができるのです。
